2月7日にオーストラリアでの生活が始まり、約1週間経った、今日は2月15日。 すでに色々な出来事があり、思い出もたくさんできている。残念ながら、その全部をここに書くのは無理なので、第 一印象を含めて、現地の様子だけを伝えることにする。
成田空港からメルボルンを経由して、大学のキャンパスがあるパースについたのは集合日翌日の昼、現地時間の13 時(日本時間では14時) ……実に16時間の空の旅だった。すでにヘトヘト。遠いところに来てしまったもんだ……と最初に感じたのは、空港を出て暑い日差しを受けたときだったと思う。出発したときの日本は 大寒波の中だったのに。季節がほぼ半年ずれて移り変わっていくオーストラリアは現在 2 月、夏季で、この1週間も暖かく、旅の疲れも取れた今、快適に過ごすことができている。
ECU はパース近辺に2つのキャンパスを持っていて、僕が滞在しているのは ジュンダラップ市にある、いわゆるECUの本キャンパス。その入り口は特徴的な、 美しいオブジェになっている。周辺は黄色の砂地で、高低様々な松の木に囲まれ、コアラのエサとして知られるユ ーカリや、現地の人に”bottle brush”「ボトルを洗うブラシ」と呼ばれているバンクシア、その他、砂漠のイメージに似合うような多肉植物もあちこちに生えている。
植物が多ければまた、動物も多い。 とにかく鳥の種類が豊富だ。カラスだ けでも3種類以上。日中は常に、野生のインコやオウムなど、色鮮やかな小鳥たちがさえずっているから気持ちがいい。クッカバラの声などは大笑いしているようで爽快だ。ジュンダラップは長閑で明るい、とてもいい地域だと感じる。
また、その地域に住む人たち、僕の出会った人はみんな優しく、愉快で、外国人の僕に対してもとても親切だ。とくに印象に残っている人は、キャンパスから最寄り駅まで出ている無料バスの運転手、RICKさん。スキンヘッドにサングラス、強面のおじさんだ。バスに乗った僕を見てひとこと、「5 ドルですよ、お客さん。」と言う。無料バスに乗ったはずでは……︖︖と慌てる僕を見て、RICK さんは”ニヤリ”と笑う。別の時は、僕の目の前で扉を閉め、「出発の時間なんだ、残念。」と、本当に行ってしまいそうな素振りを見せる。そして、僕が悲しい顔をすると、お得意の”ニヤリ”をキメてドアを開けるのだった。かなりの演技派だ。悔しい。
他にもたくさんの出会い、話したい思い出が山ほどある1週間だったが、先にも書いたように、1から100まで書いていてはA4紙1枚に収まらないどころか、今日までの提出期限に間に合わないので、そろそろやめにする。 ここジュンダラップを「枝迫雄大のAnother Sky」にできるような出会い、経験を目一杯して日本に帰りたいと思う。
特派員:枝迫 雄大(環境学部 環境創生学科)
(TAP特派員レポート Vol.255 「 ☆Joondalup の街を感じて 」2018.2 より)